パクリ疑惑のあった『ユヴェール学園諜報科』が回収・絶版!
先月、パクリ疑惑が浮上していた電撃文庫の『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』が回収・絶版されたが、角川ビーンズ文庫でも同様の事例が発生したようだ。角川ビーンズ文庫『ユヴェール学園諜報科』が盗作問題で出荷停止、絶版、回収になったようですより
タイトルは葵ゆう『ユヴェール学園諜報科 一限目は主従契約』『ユヴェール学園諜報科 生徒会長と二限目を』。また、8月1日に刊行を予定していた第3巻も中止になった模様。
今回パクリ元と見られているのは同じ角川ビーンズ文庫の『アネットと秘密の指輪』シリーズ。同じ角川ビーンズ文庫から1年先行して出た作品と似通った文章が頻出すれば、パクリ疑惑が浮上しても不思議ではない。同時期の同じレーベルでの類似なら担当編集者が気をつけていれば指摘することができたかも知れないが……。
実際には以下のような類似文章が複数あったとのこと。
ユヴェール P55
学生寮は、うんざりするほど広かった。アルベルトが住んでいた家なら、ちょっと手を伸ばすだけで
何にでも触れることができたというのに。半ば泣きたいような気持ちで、フランツのあとをついていく。
アネット一巻 P65
邸宅は、うんざりするほど広かった。ちょっと手を伸ばすだけで、何にでも手が届いたあの屋根裏部屋とは違う。
アネットは半ば泣きたいような気持ちで、階段を駆け下りた。
ユヴェール P56
高い天井に描かれた天使の模様が、無数に灯された蜜蝋の明かりに照らされて浮かびあがって見えた。
磨きあげられた石造りの床は曇りひとつなく、鏡のように輝いている。
アネット三巻 P60
高い天井に描かれた花の紋様が、無数に灯された蜜蝋の明かりに照らされて浮かび上がって見える。
磨き上げられた床には少しの曇りもなく、鏡のように輝いていた。
ユヴェール P57-58
アルベルトの脳裏に、ついさっきまでの羞恥の記憶がよみがえる。
(略)
今こうしてフランツの手で、いい香りのする石けんで洗いたてられている。
もちろんアルベルトだって、風呂くらい入ったことはある。でも誰かに服を脱がされて
(自分で脱ぐといってもやめてくれなかった!)、半ば強引に浴槽に浸からされたのは、生まれて初めての経験だ。
アネット一巻 P66
ついさっきまでの羞恥の記憶が蘇り、アネットはぞっと身震いする。あんなことをされたのは初めてだ――
他人の手で服を脱がされ、湯の張られた浴槽に浸からされ、いい香りのする石けんで洗い立てられたり、
縺れた髪を櫛で丹念に梳かされたりしたのは。
もちろん、風呂に入ったことくらいはある。だが、それは見知らぬ女たちの前で、自分の裸を晒すような儀式ではなかった。
投稿者 九嶋秀二郎 ()

